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彗​星​drumtic​サ​ン​プ​ラ​ー

by 故やす子

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1.
大女優のキャリー、銀河の色 花のように並ぶサーリネン 何処へいけばいいの?鉄くずの女 血の通わない定型文 あの子が待ってるの、鉄くずの女 ああ早く醒める 醒める前に やがて六畳間 白日の下 あの日の嘘と共に晒す どうすればよかった?哀れな女は 夢想するしかない結末、粗末 こうすればいいよと、憐れんだ今日は 首にあたる熱 本当の宇宙
2.
人道に則って煽ります 槍も剣先も甲乙付けがたく 紋の入った拳で尖る 東の風穴、南の海峡 花は薄紅、星空は錆に紛れ 姫と獅子は幻の岬を行く 半ばあやふやな王様とチャレンジャーは 神の頭で盃を磨き やがて、落ちた雷で尻が焼け 蛍の袖は赤く染まった モザンビークの海は美しい 直線距離一万キロ アルゼンチンで生まれ ニュージーランドで死ぬ 耳に蛸、ならば口に烏賊 噛めば噛むほど味が出るだなんて そんないい話はないじゃないか
3.
空がアスファルトを撃ち抜いている 少女は世界一安全な場所を探している 冷めたカフェオレがこちらを見つめている 写真の中では上手く笑えている ラジオから空々しい曲が流れている 女の背中が丸まっている 男の鼻歌に犬が吠えている 空がアスファルトを撃ち抜いている 少年は重すぎる鞄を憂いている 猫が孤独とは何か考えている 画家は寓意的な絵を描いている 空がアスファルトを撃ち抜いている 空がアスファルトを撃ち抜いている ビールのCMみたいな人生に憧れている ふと思い出した歌を口ずさんでみる 仏壇に供えられた花が枯れている 窓辺には虫の死骸が落ちている うるさい喝采は無数の野次に聞こえる 女の背中は尚も丸まっている 画家の絵はまんまと称賛される 猫は結局ひとりで死んでいる 浅はかな朝を迎え、寄る辺ない夜を見送る 今にも切れそうな細い糸で繋がっている 弾痕を残そうとも明日には消えている 空がアスファルトを撃ち抜いている 空がアスファルトを撃ち抜いている 空がアスファルトを撃ち抜いている
4.
ほんの瞬く間にカタストロフィ 特に感慨もなく 踵を鳴らしてレヴェランス 舞台袖から覗いた目、目 遥か昔からのフィロソフィ 崩壊しつつある 誰の手も取らずにアチチュード トワエモワ、永久は消え去りて どこかがおかしくて 誰も気付かないで ほどけそうになくて どこかがおかしくて
5.
彼女の瞳は少し茶色がかっているのだと人づてに聞いた あの高いところになっている木の実は赤色なのだとも 蛸の足は何本なのか 茶渋はどうすれば取れるのか 円周率の24桁目 輝く星の寿命 目の前の空の高さ 君の手の温度さえ 僕は何も知らない 僕は何も知らないのだ 靴底を何度も踏み鳴らして 今か今かとその時を待っている 二の足を踏むなと、列をなす蟻は嗤うけれど 僕はその時を待っている 跳躍するのだ、たとえどこにも届かなくとも ああ、あいつは跳んだのだなと 誰かがそう思ってくれたなら、もうそれだけで
6.
いただきます 神も品行も死んだ とっておきのカトラリー引っ張り出して ベジファーストなんて言ってられない 悔いのないよう詰め込まなくては ステーキ寿司カレーハンバーガーラーメンパフェ この中でユダは誰 探したところで意味はなく 全ては私の胃に消える ごちそうさま
7.
毎秒刻む 01:46
ゆで卵は生卵に戻らず、思春期の少女に揺り籠はもういらない 咲いた花は芽にはかえらず、壊れた心は二度となおせない 今日の太陽は昨日の月に会えず、星はたゆまず回り続ける 口から出た言葉は腹には戻らず、必ず君を傷つけた ねじ巻きのバレリーナは踊る前には戻れなくて、早く止まれと泣いている 生まれてきた赤ん坊は、子宮にかえりたいと泣いている あの頃に戻りたいと、よく見知った少年が泣いている 覆水は盆にかえらなくて 取り返しがつかなくて 不可逆的で 秒針の鼓動は、絶望しながらも戻らなくて 止まらなくて
8.
あそこにビルが建つらしい 指差したコンビニはどこか草臥れている 街が明るくなるのはいいことだ 喜色の滲んだ声に、心は凪いだ海 さざ波を立てる価値もないのだと 私の中の少女が言う きっかけはいつだって些細なものだ 穴ぼこのジェンガに指をかければどうなるのか あとは言うに及ばず 品揃えも治安も悪く、冴えない男が店長で それでも、あなたに初めて会えた場所だと思うと 少しは愛おしかったのだ 見送る四角い背中に いいことがありますようにと下品な指を立てた ただの一度も振り返らない、そういうところがまた穴をあけるのだけれど もはや傷心する少女はいない 淀みない足取りで家に帰り、 少しでも特別な日であるようにとシャンパンをあけた スマホの代わりに固定電話 さよならも恨み言も全てFAXで 下4桁 さん、に、いち、ゼロ デジタルなアナログ作業、少しだけの反骨精神 不毛なやり取り、SAN値はゼロ ねえ、あなた FAX持ってなかったよね 何も知らないままどうぞ誰かとお幸せにね 面倒くさい女は、シャンパンを一瓶あけてしまったわ せめて、私の中の少女が泣きでもしてくれたら 少しはドラマチックになれたかもしれないのに
9.
02:01
この世界の何処かで 彼は一生を絵に捧げた 彼女は全てを捨てて愛に生きた あの子は目を輝かせて夢を語った あの人は悪くない人生だったと日向で微笑んでいた 蜂は嘘みたいに甘い蜜を作った ハムスターは回し車を鳴らした 星は賢者を導いた この世界の何処かで 男は使命という字に憧れた 何かを燃やしたくて、ライターを握りしめていた 燃やした後には灰になって 風に吹かれて消えたかった 燃やす前から灰だったのだとは知らずに
10.
ブッカー 02:04
今天很痛苦 明天很痛苦 救恩在哪里 没人知道 没人知道 一遍又一遍 星星転了 牧羊人看 在光的前面 理面有什么 没人知道 没人知道 有神和佛吗 没人知道 没人知道 虚無

about

ポップでファンタジーなボカロ(ボイロ)アルバムです
今回も仮名さんと合作しました
よかったら聴いてください

credits

released July 22, 2022

作曲 故やす子
作詞 アートワーク 仮名

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about

故やす子 Japan

俗流マスコアボカロP
Mathcore Vocaloid Producer

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